慢性ライム病サミット 第一弾 Dr. Todd Watts 「ライム病への最適なアプローチ」

慢性ライム病サミット 第一弾 Dr. Todd Watts 「ライム病への最適なアプローチ」

https://chroniclymediseasesummit4.com/expert/todd-watts/

 

7月27日から8月2日まで「慢性ライム病サミット4」が無料で配信されています。https://chroniclymediseasesummit4.com/

 

(一字一句を翻訳できませんが、内容の概略を記します。)

 

ワッツ医師は、自身がウイルス感染をきっかけに体調不良を起こしていたのですが、後に、学会などに出席するうち、ライム病と共感染症のことを知り、検査の結果、ボレリア菌、バベシアなどに複数感染していることがわかりました。

 

自身の闘病や原因不明の慢性疾患、ライム病患者を診るうちに、患者たちが一つのバクテリアだけでなく、多数のバクテリア、ウイルス(EBウイルス、ヘルペスウイルス、HHV6など)に感染していることに気付きます。

 

「彼らはなぜこんなに多くの感染症に感染しているのか?」という疑問から、免疫機能の異常が原因であるとし、最適なアプローチを編み出していきました。

 

まず、第一段階として、体内の毒素排出を行うこと。

 

次に、エネルギー産出のためにミトコンドリア機能を回復させること。

 

(ミトコンドリアは細胞一つ一つの中にあり、エネルギーを作る役割があります。ミトコンドリアが作るエネルギー源をATPと言います。)

 

そして、腸内寄生虫を殺すこと。

 

これらの段階を踏まずに、ただ特定のライム病菌(ボレリア菌)を殺すための抗生物質を摂取しても、多少良くなっても再発を繰り返したり、思ったような寛解にたどりつけないということです。

 

ご自身も4,5年、薬やハーブ薬で多少良くなっても、またクラッシュするということを繰り返していたそうですが、現在は治癒され、慢性ライム病患者や原因不明の不調に苦しむ患者の治療に携わっておられます。

 

マイコトキシン、重金属、カビの問題、寄生虫の除去など、、、その治療は機能性医療による検査と治療で行うと同時に環境ストレス、感情的ストレスや職場のストレスなどがある場合、それらを回避することも大切だと言及しています。

 

また、酸素を吸っているにも関わらず、これらの病態ゆえに、酸素が欠乏している状態であることで酸素関連の治療も行っているようです。

 

この医師の考えでは、早期の段階で抗生剤を使用することで治癒することはあるが、慢性ライム病は、薬で菌を殺すだけという単純なものではなく、免疫機能の異常、ミトコンドリア機能の異常を正していかなければ、寛解には至らないということです。

 

 

~個人的感想~

 

約20年、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群のことを調べてきましたが、慢性ライム病の文献や本を読みつつ、時々、こうしてセミナーなどを聴いていて思うことは、ME/CFSやライム病専門医が言及する治療法に共通していることが多い点です。

 

解毒作業の重要性、腸内環境の整備、SIBO、リーキーガット、マイコトキシン、カビ菌(カンジタ菌など)の除去、重金属除去、環境ストレスの排除、寄生虫除去など、一般の保険適用の医学の範囲を越した機能性医学的な検査や治療が行われています。

 

つまり、自費診療のため、すべての人が受けられる治療ではない、、、

 

ただ、同時にこの医師もそうですが、実際に原因不明の慢性疲労症候群様病態から、これらの治療を経て、良くなっている人たちも大勢いるということは希望でもあります。